Monday, June 21, 2010

フランス大学院生来訪

梅雨の時期、雨は鏡味のせいではありません。

6 月6日から16日までフランスの大学院生、MelanieとHeleneが研究室に滞在しました。彼女達はフランスのClermont-Ferrandと いう街にあるUniversité Blaise Pascalの大学院生。指導教官のProf.Telesphore SIME-UGANDOと鏡味との日仏交流事業SAKURAの一環で共同研究に来ました。

まずは印旛沼でサンプリング。雨が降ったのは誰のせい?Melanieがラボで歌ったからでしょう。

ツボカビの単離培養を試みています。パスツールピペットはお好みではなかったよう。高価なマイクロピペットに変更し再挑戦。

ツ ボカビの遊走子を特異的に染めるFISH法をフランスチームから伝授してもらってます。O-chanも電子辞書片手に英語で理解。後ろで実験中はフランス でポスドクをしている内井Kimiko氏。精力的に実験を展開しています。Oui oui oui...?ヴェヴェヴェヴェ?

バーベキューの火付けもフランス流?

荒らしのように過ぎ去った10日間。みんな英語も上手くしゃべれるようになりました。

8月、こんどは鏡味がフランスに乗り込みます。

折角プレ調査したのに…orz


どうも。初投稿です。家村です。アサリです。プランクトンです。先週教育実習から帰ってきたばかりなので、あまり進展は有りません。ですが・・・

今日は小川(ひ)、馬渡さん、阿部さんと一緒に行徳へ行きました。なぜ着いて言ったかというと、谷津干潟での本格調査の前に練習を!という事でプランクトンネットを片手に行ってきました。

最初は阿部さんの方でクロベンケイガニを捕りまくって、それからプランクトンの採集へ!まぁ調査は写真の様な地味な作業です(笑)

あ、そう言えば胴長は風呂田先生の直筆サイン入りです(笑)

アサリの採集はもともと生息量が少ない事と、時間の関係で断念しました…orz

で、プランクトンネット300μを用いて、10Lの水からプランクトンを採集。3%ホルマリン液を使って固定して、Take Out。

持ち帰ったサンプルを顕微鏡で観察。したんですが、何もいないという(泣)
もともと存在量が少ないのかネットが大きかったのか、原因はおそらく沢山あると思うので、試行錯誤しながら調査を続けたいと思います。

次は23日からの小櫃川での実習に参加した時になるので、そこでも練習して谷津干潟での本調査に備えたいと思います。

以上!

6/21新浜調査に同行しました(小川ひ)

ヨコエビの小川です。

今日は、新浜(行徳近郊緑地特別保全地区)でクロベンケイガニを調べている阿部様の手伝いでした。ひたすらカニを捕りまくり、サイズを調べてから放しました。

クロベンケイです。
らぶらぶです。
さすがに手が出せない・・・

なぜクロベンケイを捕りまくるのか、なぜサイズを測るのか、などの点については、いずれ阿部様の書き込みが・・・あるといいな!


さて、私がカニと戯れただけで帰れる訳がありません。
ヨコエビも採りました。
今回のヨコエビは・・・
Platorchestia属です。真ん中のちょっと左上にいます。
(以前から同定を属で止めててすみません。来月あたりから真面目にやり始めると思います・・・)(*1)
ハマトビムシ類とも呼ばれ、陸上で見られる仲間です。一部の種は森林でも見られます!
腹部・尾部を使ったダイナミックなジャンプが売りです。
外来植物のウシオハナツメクサのお花畑で見つけました。薄紫色のかわいい花を咲かせています。

右は調査地の様子。
風が強く、若干波が立ってました。




ちなみに、13日に行った調査では、新浜のヨコエビは種の構成が三番瀬とはまた少し違うことが分かりました。
もう少し調べたいところですが、アオサをガシャガシャやる時間が与えられるかどうか、阿部様の裁量次第です・・・

小川洋



追記
(*1) ヒメハマトビムシ Platorchestia pacifica
 内部の水路では近似種のオカトビムシP. humicolaが得られています。

Sunday, June 06, 2010

南房パラダ〇スor 南房パラダ〇ム

ユハラデス.
6月1日(火)に,東京湾センターの森上さんの調査補助で南房総に行ってきました.


海です

山です

そして調査地の川1.

川のやや上流付近

カワスナガニ発見!

カワスナガニは何個体いるでしょうか?

舞台は移り,本日第二の調査地の川


アリアケモドキが!(何個体いるでしょうか?)


今回は,何度も石をひっくり返したり,漂着物をめくったりして生物を確認しました.そして必ず元に戻しました.個人的にはこのような身体行動が楽しいものです(パラダ〇スその1).


ズタ袋をめくると…


また,6月ですが,五月晴れで非常に気持ちの良い日でした.まさに南房パラダ〇スでした(パラダ〇スその2).

五月晴れ夕刻の河口

しかし,パラダ〇スと言い切れないものもあり,このような護岸が人間生活に本当に必要なのか?という重たい光景も見てきました.

パラダ〇ム転換が必要かもしれません.

答え カワスナガニ7個体,アリアケモドキ3個体

Thursday, June 03, 2010

5月31日 オニビシ実験

成島です。
連続投稿ですいません。
5月31日に、茨城県高浜にある東大の実験施設に行って、湖沼研究室オニビシチームの野外実験の準備をしてきました。
霞ヶ浦のすぐ近くにある一軒家でした!
ここにある野外の水槽(プール?)でオニビシを育てて、栄養塩吸収や分解速度についての実験をするようです。

みんなで仲良く土木作業。
まず水槽に入っていた砂や水をすべて出して、中をきれいに洗います!
腰が痛かったです。(まだ21歳なのに…)
その様子をご紹介~。

研究室のアイドルCathy(日本人)です。
非常に楽しそうに砂を掻き出しておりました。

研究室のお父さん、かわつです。
仕事のできる、鳥愛好家です。
上空をオオタカっぽいのが飛んでた!って言っていました。


おん君です!力持ちだけど燃費は良くないです。
実験に使うポリバケツを洗ってくれています。(以上がオニビシチームの3人です。)


水槽を洗ってから、ポッドに植えたオニビシを沈めていきます。
中央に写っているのが、東京大学の西廣さん。
生命圏環境科学科のみんなは授業で何度も聴いている、「シードバンク」を提唱している方です。オニビシ実験について相談に乗っていただいたり、実験場所を提供していただいたりと非常にお世話になっています。

これで準備完了!!
水に沈めて、オニビシが発芽するのを待ちます。
今後の実験については、その都度オニビシチームから報告があると思います。

帰りに霞ヶ浦によってサンプリングもしてきました。
下の写真は西廣さんがシードバンクで植生再生をした場所です。
再生事業が行われてから5年目だそうです。5年でこんな状態になるんですね~。


爽やかに汗を流した1日でした。
最後はお昼ごはんを食べた谷津田での光景!
井戸を見つけて、となりのトトロごっこを始めちゃったかわつです。

トットロ♪トットーロ♪

冬水田んぼ

湖沼生態学研究室の成島です。
佐倉の田んぼで動物プランクトン・水生昆虫群集構造の調査研究をしています。
調査地は、印旛沼を埋め立てた干拓地の田んぼです。


「冬水田んぼ(冬期湛水水田)」をご存知でしょうか?
慣行の農法では、稲刈りが終わってから次の田植えまで(秋から冬)は田んぼの水は抜いてしまいます。
しかし水を抜かずに冬の間も水を張っておくことで有機物や菌類が増え、栄養たっぷりの田んぼとなる
…という農法が、「冬水田んぼ」です。
私は冬水田んぼと慣行農法の田んぼの両方で調査をして、農法の違いが生き物にどんな影響を与えているのかを調べています。

冬水田んぼです。他の田んぼに水が入っていない時期に、いろいろな水生昆虫が集まっていました(その報告はまた改めて…)


慣行農法の田んぼです。こちらはゴールデンウィークに水が張られました。最近めきめきミジンコが増えてきています!
ちなみに右に写っている自転車で調査に通っています。最近、脚力が上がってきた気がします。
暖かくなってきてから、田んぼの周辺でよくクサガメを発見します。
10cm位のかわいいサイズです。
いつも一人で調査しているので、出会うとついつい話しかけてしまいます。


そうそう。6月2日の調査では、こんなミジンコ(Moina sp.)が発見されました!
百姓ミジンコです!からだで藻類を育て、それを食べて生活しています。自給自足ですね。
……ウソです。(風呂田先生談)
こんなに藻類が付着しているミジンコは初めて見ました。原因が気になります!
こんなについていたら、抵抗は大きいし捕食者に見つかりやすいし、デメリットが多そうな気がします…
今日のところはここまで!
これからも面白い生きものを発見したら、報告していきたいと思います。

異動

久々の投稿です。鏡味です。 東邦大学理学部の湖沼生態学研究室は2018年3月をもって解散することとなりました。 研究室が始まったのが2007年、53名の学生が卒業しました。研究室は学生や研究員の方々の研究・サポートなしにはありえませんでした。今まで本当にありがとうございま...