Tuesday, April 23, 2013

印旛沼調査!

はじめまして。4月から鏡味研の一員になりました片桐です。
19日に印旛沼で第一回目の調査があったのでその様子をアップします。
調査はヒシの調査をする船チームと、動物の調査をする動物チームにわかれました。
片桐は動物チームのほうにいましたのでそちらの様子のみになります。

動物チームは博士研究員の高木さん、M1の中西さん、そして学部生の斉藤と片桐の四人。
朝10時頃から舟戸で調査を開始しました。
明け方の雨もあり、すごくさむい。
動物チームの「お魚キラー」斉藤もこのスタイリッシュさで寒さをしのぎます。
もじもじ。



















お魚キラー(かご状のわな)をいくつか仕掛けましたが釣果はゼロ。

その間にタモ網を振り回していたらテナガエビが一匹とれました。
エビがとれた喜びの表情















プランクトンネットでプランクトンの採集も行ないました。
余談ですが片桐が大学に入ってはじめて鏡味先生に褒められたのは、一年前のユニット実習の手賀沼でプランクトンネットの投てきが素晴らしいといわれたことです。

高木さんと中西さんはクモをおいかけていました。

場所を移動し調査をつづけます。

まず鹿島川へと湖水が流出していく地点。
ここでは数種のエビと、私が狙っていたザリガニも獲ることができました。楽しくなってきた。このあたりはナガエツルノゲイトウ(特定外来生物、西廣研の面々が研究対象にしています)が拡がっていました。
網のように広がっていくので、コイなどの大型魚類の死骸が引っかかっているなあと思っていたら
たのしそう。




















なんと生きているのもいました。
離したら弱っている様子もなく、普通に泳いで行かれました。何してたの。
けれどお魚キラーには何もかからず。
川から離れ、池側で続けて調査。
コイの死骸が3つ。

ワナをしかけているその横で網を振り回します。
4人をRPGに例えると、高木さんはぶとうかでした(私は盗賊です)

高木さんは先頭を切って道なき道を切り開いてくれますし、水深を確かめてくれます。
この辺りでは網に魚類もかかるようになりました(写真を撮り忘れました。)

さみーさみーいいながら次の地点へ。
ウィンドミルクリニックというおしゃれな診療所の前でご飯をたべました。
高木さんはときおりクモを追いかけていました。
 ここは底質がヘドロっぽくなく、砂のような感じですごく調査がしやすかったです。
こんな感じです。少し沖にいくと、漁師さんのうなぎキラーがしかけてありました。















そしてついに斉藤のお魚キラーにもモツゴが入りました。二匹。大漁です。
移動して次は土浮という地点。
前からぶとうか、とうぞく、しょうにん、そうりょといったところ。(独断と偏見による)

 Qちゃんこと高橋尚子さんが練習につかっていたという「金メダルロード」なる道沿いです。
カミツキガメ注意の看板もありました。「攻撃をしてきます」とのことでしたので、高木さんを前線に置く隊列だけは崩すまいと思いました。
道すがら水路にワナをしかけ、沼の中へ。
土浮。ヒシやオニビシがたくさんあり、ヒシには発芽したものもありました。
 ここは水深がありヘドロがすごく深いので、足を取られて動けなくなりそうになります。
すごくいい。
 余談ですが、胴長を着て沼に入ったときの水圧感っていいですよね。
血圧計のぎゅーっってやつが好きなので、脚という広範囲でわりと強めにぎゅーってなるので、
すごく、すごくいいです。

 ここはあまりはかどらないので、中西さんのワナをしかけて、すぐ近くの沈水植物の再生を試みている地点へ行きました。
駆除されていたザリガニが放ってありました。
とても大きくて、小さなものしかお目にかかれていなかった私は悔しかったです。

さて移動しようとなりまして、そうだそうだ水路とワナを引き上げてみると
ギョギョ!マグロですねえー!!!

 今日一の釣果。五匹ほど入っておりました。
仕掛ける時間は20分と設定していましたがもっと長くとり、また仕掛けている間はそっとしておくのが大事なようです。当たり前っぽいですが、反省。


 このあとは日が傾き始めてまいりましたので、調査する地点を順番に車でさらっと紹介してもらいました。
 マンモス公園(ナウマンゾウ)、一本松、護岸、地点U…今後の参考になりました。
熱帯雨林の航空写真っぽいねと話していました
オオフサモ(特定外来生物)が繁茂している水路もありました。これ以上拡がらないといいです。



 

最後は夕日を見て帰りました。すごく赤くて大きかったのですが、沈むスピードがはやくて写真だとこんな感じです。

朝から運転をしてくだっていた高木さんに申し訳ないと思い、帰りは絶対寝ないようにしようと思っていたんですが…気付いたら大学についていました。ごめんなさい。ありがとうございました。
帰ってきて道具を洗って、船組の洗い物のお手伝いをして、魚たちを水槽にうつしてこの日は終わりました。船組もどうやら大変だったようです。

こんな感じで初めての調査、私はほぼくっついていったようなものですが、楽しんで無事に終わることができました。
大学に入ったらフィールドワークがやりたいなーなんて漠然と思い描いていた高校時代の自分をふと思い出して、「おーい、ちゃんとやってるよー安心しろーだからAOの日にピンク色の靴はいていくのやめろよー」なんて考えていました。
また誰かの調査にお邪魔したいなと思っています(プランクトンネット投げるのやらせてください)。

ではでは。さようならー。


1 comment:

湖沼生態 said...

船組だった私も一緒に調査した気分になるような、臨場感?溢れる記事になりましたね!船組にも更新指令を出しておきましたので、乞うご期待!from B

異動

久々の投稿です。鏡味です。 東邦大学理学部の湖沼生態学研究室は2018年3月をもって解散することとなりました。 研究室が始まったのが2007年、53名の学生が卒業しました。研究室は学生や研究員の方々の研究・サポートなしにはありえませんでした。今まで本当にありがとうございま...