Saturday, June 15, 2013

6月14日 印旛沼調査(えんがん組)リポート

最近面白いこといっぱいあったけど先に書いちゃえ。

こんにちは、ジョージです。
そういえば、今まで自分の調査について書いたことがなかったような……

というわけで、先日の印旛沼調査について報告します。

※むしの写真がいっぱいです。むしキラいな人、ごめんね……





今回は東大のY研からちゅーりさん(M1)が遊びに来てくれたので、
博士研究員と3人での調査となりました\(^O^)/

むしを捕まえるためのトラップを仕掛けることが主な作業でした。
これが結構大変で、穴を掘ってピットホールトラップを埋めます。
水面には沈まないように重りをつけて浮かべます。
天気もあまり良くなかったので、むし採集・とんぼラインセンサスは
来週以降に持ち越し……


■午前 1地点目(ヒシなし)

作業風景を撮っていませんでしたので、
むしの写真を貼ります!ごめんなさい!

ヤサガタアシナガグモ Tetragnatha maxillosa
ユスリカの一種を捕食しています

オオルリハムシChrysolina virgata
地域によっては準絶滅危惧種です。きれいですね

ヨシの中をかき分けてトラップを設置するのですが、
その合間にいろんなむしが見られるのでとても楽しいです^^
去年で出会えなかったとんぼも2種ほど
(モノサシトンボの仲間と、ハグロトンボ♀Atrocalopteryx atrata)!
ハグロは迷いとんぼかも?


モノサシトンボの仲間、大きい!
羽化したばっかりのテネラル個体。


■午後 2地点目(ヒシ有)

こんな場所です。見づらいですが水面は
ヒシTrapa japonica(オニビシT.natans)が大分覆っています

少し天気も回復。
そして今年もやってきました、ジュンサイハムシワールドです。

ジュンサイハムシ Galerucella nipponensis
ヒシ属の葉を食べます。彼女は産卵中


なかよし

数匹ならかわいいけど、50×50㎝に
50匹とかいると結構……
 
ハムシと戯れるちゅーりさん



わたしは陸地を、タカギさんは水中(?)を攻めます。

岸から10mぐらい。
博士研究員(開拓者)のつくった道が見えます

ふと気付くと、いつも冷静なタカギさんが気持ち悪がっている……
気になってわたしも沼へ浸かりに行きます。

先月設置してあったトラップが、どうやらハムシ・イトトンボの
羽化場所に利用されていたようです。

「常人には触ることすらできまい」(タカギさん)
わたしは常人ですがちょっとだけタカギさん寄りです

トラップについている黒いつぶつぶ、全てハムシの幼虫と蛹です。
まぁ、確かにこれは……こそぎ落とそうとするとつぶれるし……
気持ち悪がっているタカギさんを見るのはちょっと新鮮でした。


セスジイトトンボ♂ Paracercion hieroglyphicum
テネラル個体、わたしの肩にとまっています

ハムシも多いのですが、イトトンボもかなり多かったです。
季節的なものなんだろうけど、来週計数するなら
ルートセンサスで良いのか、もう一度考えた方がいいかなぁ……
 
コタロウくんに頼まれてオニビシ個体をとろうと思ったのですが、
抜くと見事にヒシばっかりでした。
オニビシ種子は結構あるんだけど、ここは
ヒシの方が多いのかも?
 
あとはヨシに多いコバネナガカメムシDimorphopterus pallipesですが、
先月は無翅が多かったのに今回はほとんど有翅だったように感じます。
季節の問題でしょうか?面白いですね。
 
 
最後に(もういつも何からお礼を言っていいのか
分からないほどお世話になっている)タカギさん!
遊びに来てくれたのに色々手伝ってくれたちゅーりさん!
ありがとうございました!
 
そして来週も沼に入(はい)って来る予定です。天気になあれ。
 
 
先日の飲み会(歓迎会)とか、
昨日のふね組リポートも楽しみに待ってます。
更新お願いしまーす^^
 
 
George
 
 


No comments:

異動

久々の投稿です。鏡味です。 東邦大学理学部の湖沼生態学研究室は2018年3月をもって解散することとなりました。 研究室が始まったのが2007年、53名の学生が卒業しました。研究室は学生や研究員の方々の研究・サポートなしにはありえませんでした。今まで本当にありがとうございま...